甲殻類 official web site

甲殻類

静と動を巧みに操り、和の世界観の中、

生きることとは何かを問いかける。

静と動、侘びと寂び、生と死

詳細 >>

公演予定

公演予定はまだありません。

QRコード

携帯電話からアクセス
クリックで拡大します
URLをメールアドレスに送信

RSS RSS

「菊」にまつわる話

俺の祖父の命日は7/15で、「菊」は祖父が亡くなった時に、祖父との思い出を歌いたくて書きました。
だから、書き上げた時から、毎年7月の命日の近くで歌いたいと思ってきました。

毎年7月の海の日は札幌にライブに行っていて、
今年でもう4回目です。
ありがたいことにそのおかげで毎年その機会をいただけてて、SUSUKINO810さんには心から感謝しています。

祖父の葬儀の後、お経をあげてくれたお坊さんが、「人の死は二回ある、肉体の死と、人の心からいなくなった時の死です」と、仰っていました。

子供の頃夏休みに山の中にある祖父の家に行って、自然の中で遊んだ思い出は、今でも自分の中でかけがえのない大切な思い出です。
そのお礼と歌う度にその思い出に触れられるように『菊」を書きました。

自分なりにこの曲を大切にしてきました。


今年に入って、とあるアイドルの子のバックで演奏するお話をいただきました。打ち合わせや、資料として甲殻類の音源を聴いてもらう中で、

菊を歌わせてもらえないかという話になりました。

今だからこそ言えますが、初めは少し抵抗がありました。その子が歌を歌うことを大切にしていることはリハーサルの中で感じていたので、アイドルだからというわけでなく、

自分が祖父に対しての思いを歌った曲を他の人が歌うことに対しての抵抗がありました。

それでも一生懸命想いを込めて歌ってくれる子だとゆうことはよく分かっていたので、100%納得してとゆうわけではありませんでしたが、承諾しました。



5月に十年来の親友が亡くなりました。
5/2に長野で歌うお仕事をいただいていて、彼は山梨に住んでいたので、1日に東京から長野に向かう途中に会う約束をしていたのですが、奇しくもその日が通夜でした。

2日「菊」を歌ったのですが、歌っている最中に頭の中をよぎるのは、祖父のことではなく、その親友のことでした。

それで帰り道に色々な事を思いました。
元々、祖父との思い出を綴った曲として書いたのですが、5年歌ってきて、曲の意義が変わってきたなと。

誰かが大切な誰かのことを歌ってもいいんだなと。作品は触れた人それぞれの受け取り方があって、一人歩きを始めるものなのに、勝手に曲の存在理由を自分で決めてしまっていたなと。

その日に親友の事を思って歌って気がつきました。それ以来他の人が自分とは違う想いを込めて歌う事に対しての抵抗がなくなった気がします。

今では、曲が一人歩きを初めて別の局面に行った事をはありがたいことだと思っています。

7月は明日と札幌と2度「菊」を歌う機会があります。どっちで誰のことを考えて歌うかなんてナンセンスな事は考えず、想いの赴くまま歌いたいと思います。

2015-07-11 20:51:00投稿者 : 鳥居